My ORDER

鈍間な主婦の気儘で憂鬱で有頂天な日常

『わたしをみつけて』/中脇初枝著・ポプラ文庫






その切実な思いは、きっと届くと信じたい。
いい子じゃないと、いけませんか。

誰かの仕打ちで、ひとは傷つく。
でも、ほかの誰かのひとことで、
生きていけるようになる。
施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。
なぜならやっと得た居場所を失いたくないから――。
『きみはいい子』で光をあてた家族の問題に加え、医療現場の問題にも鋭く切り込んでいく。
新境地となる書き下ろし長編。


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夏の一冊
唯一の、一冊。

きみはいい子、でボロボロにされましたが
この物語には、強さと希望があって
ただ優しさを、という感傷も抱かず、読み終えました。

この読後感、久々に味わいまして
ああやっぱり物語に触れる事はその時間が持てる事は何という幸せな事なんだろうと
痛感・・・・。素敵な時間に素敵な物語に出会えた幸せな夏の出会い。

読みましたのは
スカイジャンボリーへ向かうツアーバスの中だったんですけれども・・・
独り参戦だったしね、暇が潰れるかなって
暇は潰れたけれども、夢中で読んで涙目になって、些か怪しげだったかもしれない。今思うに。


感想。

誰かと出会う事って、出会い続けるって、とても大事な事なんだなと、実感しました。
生きている間は、否応なしに色んな物事や人々に出会う
でもそれはきっと、自分にとってその時期に必要な出会いであり、きっと別れもそうであり
その出会いに向き合ってこそ、運命が開けてゆけるのだろうなと、そう感じました。

辛いけれどもしかすると
親に捨てられる、という経験も、彼女にしか出来ない経験であり、
彼女が生きていく上での必要な痛みであるかもしれないなと、不謹慎ながらそんな風にも考えました。

菊池さんとの出会いによって、神田さんの人生に触れる。
自分の心の揺れを救ってくれる誰かが居てくれる。
そうして強くなってゆく。
師長さんも含め、一つ一つの出会いが彼女を少しだけ感情的にして
進む道を明るく照らしていくように思えました。

印象に残ったのは、菊池さんの深夜の言葉。
捨てた親について述べたあの件には、現実味があり、大人として切なかった。
会いたいという想いが、必ずしも幸せを運ぶものではないと言う事。
深かった。そしてとても刺さった。




師長さん良かったなぁ
院長と対比して描かれる分、誠に素晴らしい人柄の印象。
頑張ろう、私も。









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じっくりゆっくり手作りしたい。体力が、あればのお話(*v.v)。